SNSやYouTubeの利用時間減少が始まってる?
現代人の生活において、SNSやYouTubeは日常の一部となっています。しかし、コロナも一段落し、外に出ず、ネットに時間を使っていた人達から、最近「以前より見る時間が減った」「なんとなく疲れてきた」という声も多く聞かれます。さらに、検索エンジンの仕様変更により、ブログ記事よりもAIによる回答が目立つ位置に表示されるようになり、個人ブログのアクセスが減少している現象も見逃せません。本記事では、SNSやYouTubeの利用時間が本当に減っているのか、またその背景にある理由をわかりやすく解説します。
SNS・YouTubeの利用時間は減っているのか?
まずは、利用時間の推移について見ていきましょう。総務省や民間リサーチ会社のデータをもとにすると、全体としてSNSやYouTubeの利用時間は「横ばい、または減少」傾向にあることがわかります。特に、10代後半〜30代前半の若年層において、その兆候が強く出ています。
統計データから見る利用時間の変化
- 2022年〜2024年:スマホでの平均利用時間は横ばい。ただし、YouTubeやInstagramの使用時間がやや減少。
- 2024年後半〜:TikTokやショート動画への移行が進み、長尺コンテンツへの滞在時間が減少。
- 2025年:AIの台頭により、検索・視聴の効率化が進行。結果として視聴時間が減っている。
その背景にある5つの理由
1. 可処分時間の限界
人間の一日は24時間しかありません。睡眠、食事、通勤、仕事などを差し引くと、自由に使える時間は限られています。特にフルタイム勤務の方は、平日では2〜3時間しか余裕がない場合も。そこにSNS、動画、読書、運動、家事などが重なると、取捨選択が必須となり、自然とSNSやYouTubeの利用時間が削られていくのです。
2. 情報過多による「疲れ」
膨大な情報が流れるSNSやYouTubeでは、情報の洪水に飲まれてしまうこともしばしば。次々に流れてくる投稿や動画は興味深い反面、脳に負担をかけ、精神的な疲労を引き起こします。その結果、「デジタルデトックス」や「SNS断ち」をする人も増えてきました。
3. AIによる情報収集の変化
ChatGPTやGoogleのAI検索、Bing AIなど、AIを使った情報収集が一般化してきています。たとえば、YouTubeで解説動画を探して1時間見るよりも、AIに質問して3分で要点を知る方が効率的と感じる人も多くなりました。こうした変化が、動画視聴時間やSNSの滞在時間を短縮する方向に働いています。
4. 時間の有効利用方法の確立
多くの人が、自分の可処分時間の使い方を見直し始めています。SNSやYouTubeに長時間費やすよりも、学習や副業、読書など、より生産的で自己成長につながる活動に時間を使う傾向が増加中です。生成AIの登場により、効率よく情報を得て、その時間を有効活用できるようになった点も大きいと言えるでしょう。
5. 休息、自分の体へのいたわりに時間を割くように変化してきた
現代人の多くが、心身の健康を意識し始めています。キャンプ、温泉、サウナ、散歩など、オフラインでの休息や癒やしに重きを置く人が増えており、スマホやデジタル画面から距離を置く時間が増加しています。特に週末にはスマホを見ない「デジタルオフデー」を取り入れるなど、意識的なライフスタイルの変化が進んでいます。
検索エンジンの変化とブログアクセスの減少
2024年頃から、Googleなどの検索エンジンにおいて「AIによる回答」が検索結果の最上部に表示されるようになってきました。これにより、従来のように検索ユーザーがブログ記事へ流入するケースが激減しています。
従来の検索構造との違い
- 以前:ユーザーが検索→上位表示された個人ブログやメディアにアクセス
- 現在:ユーザーが検索→AIが要約・回答→ブログにアクセスせず終了
この構造の変化により、特に情報提供系のブログや、ノウハウ系のサイトは利用時間減少の影響を受けやすくなっています。
これからのメディア消費はどうなる?
情報消費は「量より質」へと移行しています。視聴時間を競い合う時代から、「自分に必要な情報を短時間で取得する」スタイルへと変わってきているのです。SNSやYouTubeの利用も、ただダラダラと見るのではなく、「目的があるときだけ使う」傾向が強まっています。
今後注目されるトレンド
- AIによるパーソナライズされた情報提供
- 動画よりも短文・要点重視の情報コンテンツ
- オフライン体験やローカルな価値の見直し
- サブスクやアプリの統合で「時間管理」への意識が高まる
まとめ:変化を受け入れた新しい情報の向き合い方を
SNSやYouTubeの利用時間が減少傾向にあるのは確かですが、それは決して「オワコン」という意味ではありません。むしろ、よりスマートに、より効率的に使われる時代が到来したとも言えます。SNSで、デマやフェイクを流すアカウントをブロックしてタイムラインに正しい情報が流れるように自分で対策する事もこれからは必要になってくるでしょう。それも時間効率を上げる手段の1つです。AIによる情報提供の進化や、オフライン活動の価値の再認識など、今後の変化を前向きにとらえ、自分に合った情報スタイルを見つけることが大切です。
本記事が、あなた自身の情報との向き合い方を見直すきっかけになれば幸いです。